ニケに捧ぐ恋の歌

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神奈川代表が国体に向けて頑張っている頃、は部活のない日々にもようやく慣れてきて、推薦入試に向けて準備をしたり、数少ない友人と放課後に街をぶらついてみたりと、「普通の高校生」になっていた。牧の方が慣れない混成で疲れていて、牧が会いたいと言い出さなければ、アパートにも行かなかった。

そののち、国体が終わってようやく少し時間が取れるようになってきた10月のことだった。

もうすっかり翔陽のバスケット部に対しては未練がなくなっていただったのだが、ある日の昼休み、は突然花形に呼び出された。呼び出されたというか、彼が教室に来た。なんでわざわざ直接来るんだとげんなりしたはしかし、無視することも出来ないのでのろのろと廊下に出た。

用件自体はなんということもない、が不在になってしまったせいで行方がわからなくなった備品の場所を聞きに来た。ついでに、一番古いロッカーが開かなくなってしまったというので、開け方のコツを伝授した。あらかた話を終えると、は腕を組んで声を潜めた。

……直接聞きに来なくたってよかったんじゃないの」
「まだ何かされてるのか」
「2学期入ってからは何もないけど、それで終息とは限らないでしょ」
……身勝手だってことはわかってるんだけど、みんな寂しがってる」
「ほんとに身勝手だね。国体、どうだったのよ」

は腕を組んだまま大きくため息を付き、話題をすり替えた。もちろん牧から結果は聞いているが、そこで翔陽の3人がどうだったのこうだったのなどという細かい話はしない。ただ牧は選抜のキャプテンなんか二度とご免だと言っていただけ。ゲーム自体は面白かったそうだが、まとめ役にされて疲れたらしい。

「藤真は活躍してたよ」
「あんたと一志は?」
「もちろん出たよ。けどまあ、代表のラインナップ考えてみろよ。1番楽しんでたのは監督ふたりだ」

は吹き出しそうになるのをぐっと堪える。話の内容は面白いが、花形と楽しくお喋りをしていると思われたくない。何しろ1年生の4月からのことなので、の警戒心も相当なものだ。

「見に来るかと思ってたんだけど」
「自殺行為だよ」
「その、見られなくてもよかったのか」
「言わなかったっけ。別に海南の選手だから付き合ってるわけじゃないんだよ」
「まあそうだろうけど。心配してたな、もう嫌がらせないのかって」
「心配してもらえるのは有難いんだけど、こればっかりはねえ」

花形にも言った通り、2学期に入ってから具体的な被害はないが、油断はできない。がマネージャーを辞めたことも浸透速度が鈍い。放課後、部活があった頃はさっさと体育館に行く、今はさっさと帰る。部活を継続しているのか辞めたのか、それは普段のからは推察しづらい。

「何か困ったことがあったら言えよ」
「そういうことは2年前に言って欲しかったなあ」
「それは反省してるよ。だけど、まだ間に合うことがあるなら」
「ありがとう。じゃあとりあえず体育祭の部活対抗、絶対負けるな」
「おう、任せとけ。今年はギャフンと言わしてやるよ」

花形はにやりと笑うと、自分の教室へ帰って行った。毎年秋に行われる翔陽の体育祭は午後イチに運動部対抗障害物競走があり、バスケット部は去年、野球部に負けている。また野球部のキャプテンというのが、1年の時から藤真に対抗意識メラメラという人物なので、今年の部活対抗は大いに盛り上がるはずだ。

それから半月後、バスケット部は昨年のリベンジを果たし、藤真をブッ潰すことしか考えていなかったキャプテン率いる野球部は5位に転落、それも込みで運動部対抗障害物競走は大変な盛り上がりを見せた。

そのせいで3年も秋だというのに、バスケット部の残留組はファンを増やし、はそれを呆れた目で眺めていた。花形は困ったことがあったら言えと言うが、一体こんな調子で何を言えというのか。退部したのに藤真や花形と親しくしていると思われるだけじゃないか。

体育祭で疲れたので、牧に連絡を取ってジェラートを食べに行きたいと考えていたは、さっさと帰ろうとしていた。昇降口まで来ると人だかりができていて、嫌な予感がしつつも首を伸ばすと、案の定藤真が取り囲まれていた。藤真は着替えてすらいない。体育祭も片付けも終わったというのに、解放してもらえないんだろう。

できればそんな集まりになど近寄りたくないのだが、何しろ昇降口だ。ここを通らないことには帰れない。はローファーに履き替えて特別に施錠の許可を取っている下駄箱のドアを閉め、藤真を囲む会には目を向けずに歩き出した。無関係ですという顔をして横を通り過ぎ、携帯を取り出して牧へ連絡を取ろうとした、その時。

藤真の方を見るまいと携帯に注視していたせいで、は視野が狭くなっていた。そのの足元に、藤真を取り囲んでいる女子たちの中から、足がスッと出てきた。はそれに蹴躓き、飛び上がった。翔陽の3年生の教室は2階、昇降口は各階の端にあり、外階段で繋がっている。

は飛び上がった勢いで十数段の階段を落下、踊り場に激しく打ち付けられた。

は吐き気がするほどの痛みに震えながら、藤真の叫び声を聞いていた。あまりに強い痛みが恐怖となって襲いかかる。藤真の声もどんどん遠ざかっていく。はまた懸命に牧の顔を、声を、温もりを思い出していた。だが、うまく思い出せないまま、いつしか意識を失った。

それから数日の間のことは、この年の翔陽の3年生は思い出したくない記憶となった。に足払いをかけた人物が誰なのか、それはわからずじまい、もちろん本人は名乗り出ないし、その時藤真を取り囲んでいた約20人全員に可能性がある上、その20数人が正確にどの生徒だったのかも判然としない。

しかもこの件をきっかけにがバスケット部人気のせいであれこれと嫌がらせをされていたことがとうとうバレてしまい、この件に無関係な3年生は少なからずショックを受けた。これから受験だというのに、部活動が盛んな進学校・翔陽は陰湿な嫌がらせが横行していただなんて。

事件当日の夜のこと、病院まで追いかけてきていた藤真と花形のところへ牧がやって来た。彼はつかつかとふたりに歩み寄ると、藤真の胸倉を掴んで壁に押し付けた。花形は申し訳程度に手を添えて牧を止めたが、本気ではなかった。

「お前のせいじゃないのはわかってる。だけど、一体なんなんだよ、これ」
「オレだってそんなことわからないよ、わかるわけないだろ」
「最近は通り過ぎざまに罵られることもなくなったって言ってたんだぞ」

牧は藤真を壁に押し付けながら、呻くように声を絞り出した。いくら彼氏でも、親も知らない関係の彼はが入っているICUには近寄れない。花形がさんざん遠回りをしながら牧に連絡をし、報せを受けた彼は部活終わりですっ飛んできたというわけだ。総合病院のエントランスは暗く、静まり返っていた。

「あいつ、どうなってるんだ。花形、大丈夫なんだろうな」
「オレたちも詳しいことはわからないんだよ。後から追いかけてきただけだから」

だが、救急車に乗せられて搬送されていくまでのそばにいた藤真は、骨折したらしいことと、意識がないということを耳にしていた。血が出ていたりはしなかったけれど、落下した時にスカートがめくれ上がってしまったので、慌ててジャージを被せた。彼にもそれしか記憶がなかった。

……牧、すまん」
「いや……お前が謝ることじゃない。悪かった、つい」

ようやく藤真を解放した牧の手は、白くなっていた。きれいに日焼けした牧の顔も青ざめている。

、意識、ないのか」
「牧、だけどそれは搬送された時の話で――
「死んだり、しないよな」
「牧――

ふらふらと藤真から離れた牧は、壁に寄りかかるとずるずるとしゃがみ込み、頭を抱えた。正面に膝をついた花形が肩を掴むと、牧はかすかに震えていた。俯いて頭を膝の間に落とし、何度も強く息を吐く。そうでもしないとまともに呼吸が出来ない。

自分たちが直接的に悪いわけじゃないことはよくわかっている。しかしこの時、藤真と花形は心から後悔した。いつでも堂々としていて、ふてぶてしさすら感じる牧の震える姿、それはもう少し自分たちがに目をかけてやっていたら、見なくて済んだものだったに違いなかった。こんな牧は見たくなかった。

そこへ慌ただしくのクラスの担任がやって来た。だが彼も、未だ意識が戻らないICUのにも彼女の家族にも近寄れないので、エントランスにいた藤真たちのところにやって来た。

「ふたりとも来てたのか。あれっ、ええと、君は――
「先生、どうかここだけの話にして下さい、の彼氏なんですが、彼は」
「海南大附属3年の、牧と申します」

慌てて間に入った花形だったが、牧はそれを遮って名乗った。担任は目を丸くして少し身を引いた。バスケット部人気のせいでとんだ事件になってしまったと思ったら、彼氏がライバル校のキャプテンとは――

のことに関して、海南と込み入った事情があるのか?」
「いいえ、込み入ってはいません。僕たちは直接的には関係ないんです」
「だけど、君だけじゃなくて、藤真も花形も、に何が起きていたのかは知ってるんだろう?」

3人は力なく頷いた。担任はそれを確かめると、牧も来いといって外に出た。巨大な病院の駐車場を抜けると、目の前にファミレスがある。担任は3人を連れてそこへ入り、洗いざらい話すよう促した。牧は1年の時のことから振り返り、藤真たちも部内に秘されていたことなどを全て明かした。

「それじゃあ、3人共話には知っていても、具体的に誰がとは聞かされてないんだな?」
「校内に関してはそうです。学校の外のことは、本人もどこの誰だか知らないと言っていました」
「そうか、困ったな」
「困る、ですか」
「もう事故では済まないからな。できれば犯人探しはしたくなかった。に心当たりがあればと思ったんだが」

ある程度絞り込みができれば人目につかないようにして問いただすことも出来ただろうが、は意識がないし、親しいこの3人にも情報がない。の受験のためにも、できれば早めに穏便に事を片付けたかった担任は肩を落とした。

「しかし、ライバル校同士のキャプテンとマネージャーがねえ。ドラマみたいだ」
……申し訳ありません」
「おいおい、オレは怒ってるわけじゃないよ。もお前たちも、本当に運が悪かったよ」

3人がでかい図体をしてしょぼくれているので、先生は半ばヤケクソで食事を奢ってくれた。が、牧と藤真は食欲がなかった。どちらもショックで腹が減るどころの話じゃない。まだこれが冬の予選まで時間がある時期だったからよかったけれど、もう少し遅かったら取り返しがつかないことになっていた。

「先生、だけど犯人が見つからなかったら、そうしたらどうなるんですか」
「救急車に着いていったのは教頭先生だったんだけど、ご両親から言われたそうだよ。被害届を出すって」
「出したらどうなるんですか」
「警察が捜査の必要があると判断すれば犯人探しをする、という感じかな」

のクラスの担任は、わざと明るい顔を作っている風だった。牧と藤真が沈んでいるので、代わりに質問してくる花形に対しても、パクパクと食べながら淡々と話す。

「ただ、とにかく時期が最悪だ。犯人探しって言ったって、この状況で足を引っ掛けた女子が名乗り出るわけもないし、誰かがひとりの名を上げたところで、証拠もないだろう。早くことを片付けたくて適当に名前を上げるということだって考えられる。そうすると時間ばかりかかって、あっという間に受験だ。オレは3年生のメンタルが心配だよ」

今ここにいる3人はとっくに推薦入学することが決まっているので、受験の心配はない。けれど、翔陽の3年生の殆どは年明けのセンター試験を経て、受験本番を迎える。こんな事件に振り回されている場合じゃない。

もそうだ。あいつ、もうすぐ推薦入試だろ。それまでに退院できなかったら大変だ」
「どうしたら、いいんでしょうか」
「藤真、可哀想だけど、何も出来ないよ」

おそらく犯人は見つからない。このことをの両親によく理解してもらい被害届を取り下げさせるか、無関係な同級生たちに迷惑になるとわかって犯人探しを続けさせるか、それは明日からのこの担任次第だ。

「これがもっと時間に余裕のある頃なら犯人探しを続けてもらって構わないけど、あの時藤真の回りにいたのは20人位だったか? それ以外の全3年生のことを考えるとな。それに、犯人が名乗り出ても、結局同じという気がするんだよ。その子が逮捕されてよかったよかった――なんてなると思うか?」

3人は一斉に首を振った。犯人探しも自首も、とにかく真相を追求すればするだけ状況は悪化する。しかし、それでは納得がいかない花形がスッと片手を上げた。

「ですが先生、それならが泣き寝入りするのが1番丸く収まるということですか」
「花形、勘違いしないでくれよ。オレはにそういう選択をして欲しいわけじゃない、結果的にそうだという話だ。それに、即座に捜査が始まったとしたら、もお前たちもたくさん話を聞かれるぞ。は入試、お前たちは予選があるだろう。それらが全て潰されていくんだ。犯人候補20数人だけ尋問すればいいって話じゃない」

花形はかくりと頭を落としてメガネを外し、目をこすった。先生の言いたいことはわかる。

「まあ被害届を取り下げないとしても、せめてそういうのは自由登校に入ってからにしてもらえたらいいんだけどな。そんなこっちの都合で段取りを組んでくれるもんかどうか、どうなんだろうな」
「先生」
「どうした藤真」
「犯人探し、オレがやります」
「は?」

先生だけでなく、牧も花形も目を剥いて藤真を見つめた。牧と花形には藤真はいつもと変わらない顔をしているように見えた。だが、それは藤真が監督としてベンチに居る時の顔で、先生にとってはえらく厳しい顔をしているように見えていた。少し顔色も悪い。

「藤真、何言ってんだ。お前が犯人探ししてどうするんだよ。そんなことしてる暇ないだろ」
「花形、オレ、を見たんだ」
「は?」

慌てて声をかけた花形の方を向くと、藤真はゆっくりと首を振る。

「早く着替えて部活行かなきゃと思いつつ、あの子たちの相手、してた。あの子たち、オレを褒めてくれるんだよ。褒められたら気分いいだろ。そうやってずっとオレは適当にしてきたんだ。だけどのこともずっと気になってて、あの時、が見えたもんだから、のこと、つい目で追ったんだ」

藤真は厳しいけれど優しい顔をしていた。言葉も静かだ。

「オレがに気付いて、をちょっと目で追ったこと、それをあの子たちが気付かないはずがない。だからはあんな目に遭ったんだ。オレが、あの時に気付いても、を無視することが出来てたら、こんなことにはならなかったんだよ。のためを思うなら、無視しなきゃいけなかったんだ」

花形はいつか本人に同じことを言われたなと思い出す。自分を案じる心遣いは嬉しいけれど、それが1番迷惑なんだ――。自分たちで追い出しておいて執着を捨てきれなかったことがまわり回ってこの悲劇を招いた。

「それに、前に牧にも言われたけど、ああして応援してますって大量に押し寄せてくるのが怖くて、オレは彼女がいた時もそんなこと絶対に口に出さなかった。今でもあの子たちはオレが3年間彼女いなかったって信じてる」

牧が想像したように、いないわけがなかったのだ。彼のファンたちはそれを認めようとはしないだろうが。

「今まで3人、ひとりは翔陽の子だったけど、ふたりは別の高校で、結局ばれなかったし、隠せたことだったし、オレは彼女いるって言うべきだったんだ。そしたらに矛先が向くこともなかった。もう過ぎたことで済まされる状況じゃないだろ、オレがあの子たちと話す。卒業までに犯人見つけて、警察に突き出す」

藤真の顔色が変わらないことが逆に恐ろしく感じてきて、花形は少し身を引いた。先生もなんと言えばいいものやら腕を組んで唸っていた。そこへ牧が乾いた声を上げた。

「藤真、さっき、自分で言っただろう。のためを思うなら、もう関わるなよ」
「牧――
「お前が前に出るからことがややこしくなるんだ。お前がそんなことをすれば、その子たちの憎悪はいつまで経っても消えずに、の方を向いたまま卒業しても残るんだ。もう解放してくれよ、を苦しめるなよ」

またと同じことを牧に言われた。藤真、私、いっつもあんたに苦しめられる。もう解放して、自由にして、これ以上苦しめないでよ――の声が蘇って、藤真は両手で顔を覆った。

「先生」
「お、おう、牧くんだったな」
は、1年の頃から一貫して藤真たちにナンバーワンになって欲しいと願い続けてきました。翔陽が海南を倒して神奈川の頂点に立つのが彼女の夢でした。マネージャーとしてその場にいるために、どんな嫌がらせにも耐えてきました。だけど、愚痴を言ったり陰口を叩いたことはただの一度もありません」

いくら彼氏相手でも、そんなことをグズグズ言うのは自身のプライドが許さなかった。

「だから、先生の仰るように彼女は泣き寝入りを選ぶと思います。ここで騒いで関係ない3年生を巻き添えにしたら負けだと言うと思います。ですから、こんなこと、海南の僕が言うことではないのですが……藤真たちがバスケットに専念できるように手を貸してやって頂けませんか」

ずっと俯いていた花形と藤真が顔を跳ね上げる。

「例えばうちの場合ですが、練習中は友達であっても体育館に勝手に入って声をかけるなんていうことも出来ません。どうしても必要があればコーチや監督に許可を得て、その上で呼び出してもらう必要があります。練習を見学するのは自由ですが、それも場所が決まっています。それを守らなければ出入り禁止になります」

そうやって海南大附属は選手たちを守ってきた。それが17年連続インターハイ出場という実績を作ったのだ。未だに監督が見つからない翔陽は、つまり学校側のサポートがとことん弱かったことになる。

……その代わり女子マネージャーは禁止、ついてこれない部員を育ててやることもしません。海南のバスケット部はバスケット以外のことではいい思い出にならないと言われることがよくあります」

その点、翔陽はまだ寛容だ。練習試合ならどんな弱小校でも受け入れて、大きな大会では出場がかなわないような選手でも積極的に使ってきた。部員同士も仲がいいし、藤真のようにカリスマ性のある選手がいれば尚のこと。そのどちらが正しいのか、よりよいスタイルなのかはまた別の話だ。

「それと同じにするべきだとは思いません。だけど、このままではいずれ第二のが生まれます」
「そうだな。先生たちの方ももう少しバスケ部のことはちゃんと考えないとな」
……だから藤真、お前は何とかしてのことを忘れろ。予選、死ぬ気で来い」

藤真の眉が微かに引きつる。上から目線で言われたと思うだろうが、実際牧は上なのだ。高校3年間の戦績、特に今年。団体競技である以上、牧だけ藤真だけの問題ではないという側面もあるが、それでも記録にはそう残る。翔陽は県予選敗退、海南は全国2位。

「それが唯一にしてやれることなんじゃないのか」

翔陽の教師である先生もつい頷いた。のためにも藤真のためにも、それが一番いい。