疲れたあなたと年下の彼/神編
疲れたーバイトとレポートとお母さんの電話と友達の愚痴と消化できてない積ん読と掃除と片付けと
- 神
彼氏とご飯食べてゲームして映画見てお風呂入ってチューしてそのまま
ちょちょちょ
- 神
何
それとこれとは別じゃない?
- 神
……オレたち付き合ってるんだよね……?
いやそうだけどそうじゃなくて、私が忙しいのは日々のそういう雑用というか
- 神
でもオレと過ごすあれこれも「やらなきゃいけないこと」じゃない?
義務になってしまうとそれはまた味気ないのでは
- 神
だってそうでもしないと時間作らないから
作らないわけじゃないの! 作れないの! ていうか削られていくの!
- 神
そうかなあ
だってそうじゃん、学校もバイトも掃除も片付けもやらなきゃいけないことだよ
- 神
いくつか抜けたね?
そーいう細かいこと言わない
- 神
しょうがないなあもう、は甘ったれなんだから
えっ、どうしてそうなる
- 神
そーやって大変なんですアピールして構ってもらいたかったんでしょ
そういうわけでは!
- 神
はいはい、じゃあちょっと横になりましょうね
ちょ、何を
- 神
はい、全身の力抜いて。ゆっくり深呼吸して
眠くなってきちゃうよ
- 神
いいからいいから。目閉じて、深ーく息吸って、吐いて、ゆるゆるー
ゆるゆるー
- 神
学校もバイトも実家も友達も掃除も片付けもなーんにもない
なんもなーい
- 神
何もしたくなーい
何もしたくなーい
- 神
でも宗一郎とはイチャコラしたーい
イチャ……おい
- 神
目開けちゃだめでしょ。ほらほら、ゆるゆるーゆるゆるチュー
なんでだ!
- 神
そうやっていちいちカッとならないの。はい、ゆるゆるチュー
そ、そういう問題かなあ……
- 神
大丈夫大丈夫、チューしてそのままベッド行って気が付いたら朝だよ
………………いやそれダメじゃん!!!
- 神
気にしない気にしない
そりゃ宗一郎の部屋じゃないからね
- 神
もー。甘やかしてあげようとしてんのに
それは嬉しいんだけど……
- 神
まったくもう……じゃあ今日の残り時間はオレにちょうだい。で、明日5時起き
んなっ!?
- 神
掃除して、片付けして、洗濯して。オレも一緒にやるから
えっ、そんな、いいよ、悪いよ、私が溜め込んだだけなんだし……
- 神
いいの。だから今日のの残りの時間、全部、ちょうだい……
うん……何に使うの……
- 神
えっ、そりゃ好きに使うよ? やりたいこといっぱいあるんだよね! ~好きだよ……
えっ!? ちょっ、まっ……アーッ!