疲れたあなたと年下の彼/牧編
疲れたーバイトとレポートとお母さんの電話と友達の愚痴と消化できてない積ん読と掃除と片付けと
- 牧
……で?
……察してよお
- 牧
察してちゃんはもう流行らないんじゃないのか
流行りとかいう問題かなあ
- 牧
正直に疲れたから甘やかしてって言えば済む話だろ。オレが嫌な顔したことあったか?
……ないです
- 牧
疲れてるならなおさらちゃんと言わないと
うううほんとに私年上なのかな
- 牧
まあ、あんまり年上には正直
ですよねえええ!
- 牧
実際の方が年上に見られたことはないしなあ……
そーいうのってどうなの。気になる?
- 牧
うーん、そもそも年齢とか気にしたことないから別に……
私も紳一のこと年下だなあ、なんて思ったことないなあ、そういえば
- 牧
付き合うことになるまでは年下だってことを意識してほしくないと思ったけど……
そーなの?
- 牧
年下って不利かなと思ってたから
うーん、正直最初からあんまり年下感は……
- 牧
老け顔って他で何も得しないけどこれだけはラッキーだったな
べ、別に顔だけで付き合ってるわけじゃ……
- 牧
そうなの? じゃあどういうところ?
え、えーと、だからほら、ね、甘やかしてって言えとか言い出すとことかね?
- 牧
それだけ?
えっ!?
- 牧
他には?
ほ、ほかに……だから、年下だけど頼れるとことか……
- 牧
うんうん、それで?
……優しいし、好きって言ってくれるし
- 牧
、好きだよ
うえええ私もおおおお
- 牧
思ってることは遠回しにするんじゃなくて言ってくれると助かります
ううう紳一~疲れた~甘やかして~
- 牧
いいよ。じゃほら、おいで
うううお父さん
- 牧
、それだけはやめて