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12/2022

鑑賞記録+2022色々見たものまとめ。相変わらず映画館はほとんど行ってなくて、主にサブスクで見てるので昨年以前のタイトルも多いです。

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2022まとめ・映画ベスト

プロミシング・ヤング・ウーマン
ブラック・パンサー
ジェイコブと海の怪物
ナイトメア・アリー
スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
クルエラ
ヘヴィ・トリップ
エノーラ・ホームズの事件簿2
グラスオニオン

新作は半分くらいだけど、中でもプロミシング・ヤング・ウーマンはちょっと別格かも。ヘヴィ・トリップも違う意味でやばかった。配信オリジナル作品て当たり外れ多いけど、当たるとデカい気がする。今年は3桁届かず現時点で92本。ドラマばっかり見てたからもっと少ないと思ってたけどけっこう見られてたな~

2022まとめ・シリーズベスト

ぐでたま
ストレンジャーシングス4
ムーンナイト
オビ=ワン・ケノービ
Ms.マーベル
シーハルク ザ・アトーニー
キャシアン・アンドー
カーズ オン・ザ・ロード

今年もマーベルとSWのドラマは全部最高でした…。フェーズ4が面白くなかったっていう批判もそこそこあるみたいだけど、合わなくなったら離脱すればいいだけ。あと愛犬を失ってしんどい心にしゃきぴよが実によく効いた。まだ暇さえあれば見てる。

ブレンダンとケルズの秘密 ★★★★☆(3.8) 安定の動く絵画。ケルズの書を知らなかったのでアレだけど
マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト★★★☆☆ いまいち良さが分からなかった
プレデター ザ・プレイ ★★★★☆(3.6) 安定の犬のおかげ
スランバーランド ★★★☆☆(3.4) 苦手なやつだった
マリグナント 狂暴な悪夢 ★★★★☆(3.6) そう来たか…系。ネタは好き
魔法にかけられて2 ★★★★☆(3.8) 相変わらずイディナ・メンゼルが異次元
ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋 ★★★☆☆(3.4) 世にも奇妙なアレに慣れてるとそれほど…
トロール ★★★★☆(3.6) のりたま!
ハロウィンの呪文 ブリッジホローは大騒ぎ!? ★★★★☆(3.8) お父さん面白い。関さんの吹替えがまたよい
グラス・オニオン ★★★★☆(4.2) めっっっっっちゃ面白かった!!!!!!
目指せメタルロード ★★★★☆(3.6) なんて可愛らしい(ヘヴィトリップ見ちゃうとね…)
グッド・ナース ★★★★☆(3.6) 色々中途半端だけど主演ふたりがよいので…
ドミニオン ★★★★☆(3.6) 現地いい迷惑だなほんとに
Mr.ロボット ★★★★☆(3.6) これが現実に起こると信じきってる人がいて困ってる

ONI ~神々山のおなり ★★★★☆
とにかくかわいい。めちゃくちゃかわいい。やっぱり日本人が関わるとかわいさの種類が違うし、愛らしさや無垢なかわいさの威力が違う。主人公のおなりも可愛いけど、かっぱのかわいさはずるい。加えて、世界に出すとなると綺麗事を並べた自画自賛になりがちなところ、日本にも下らない差別があり傲慢さがあり愚かなことをやらかすのに人間も神もないという物語になっているのは、実はとても珍しいと思う。作中本当に誠実に物事を見ていたのはなりどん、かっぱ、カルビンの3人しかいない。というか二言目にはおもてなしとか言い出す日本でカルビンがああいう扱いを受けているという描写、よく入れたな~と感心しきり。むしろ未だにあれが本質なので。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ★★★★☆(4.2)
実を言えば、チャドウィック・ボーズマンの死は、未だにつらいです。全然乗り越えられてない。今後のMCUの精神的な要になる人だと信じて疑わなかったので、その喪失感は新世代が続々登場してもなかなか癒えなかった。ていうかそれはファンやBPの制作に関わる人みんな同じだと思うんだけど、それとともに「もうティ・チャラは死んでしまったんだ」ということを再確認し、シュリとともに「乗り越えるためのスタート」を切らねばならない、という作品だった気がする。作中何度もティ・チャラがいないことを痛感させられ続けて、つらくて、シュリと一緒に泣いて、という。今回、ひとつの「オチ」にあたる例の件は、せめてものMCUへの希望だったのかな…と思うものの、それがどう生きてくるかはなんとなくモヤッとしたものも。

そしてリリ! まだアイアンハートプロトタイプって感じだけど、もう好き…! オコエ姉さん最強伝説更新て感じもよかったし、母上すっげえかっこよかった。国連でケンカ売る度胸、たまらぬ…! さらっとLなシーンもあったし、女子率も有色人種率もぐいぐい高くなってきてて、ますます今後が楽しみ。

あとじわりじわりとX-MENの足音が聞こえて来てるのがソワソワしちゃう。てかミュータントでいいのか、あれは…?

禅 グローグーとマックロクロスケ ★★★★☆(4.4)
もはやセラピー。可愛さだけがフワフワ浮いてる、まさに優しい世界。

エノーラ・ホームズの事件簿2 ★★★★☆(4.2)
前作を超える面白さ。1とは前提が異なるとはいえ、自由度が増したエノーラの活躍は鮮やかで軽やかで元気でみずみずしい。だけどその中にあるテーマや物語の軸は大事なことを扱っていて、その塩梅が絶妙。でも楽しい。完璧な「少女向け」な映画だと思う。別に男の子が見たって作品としては面白いはずだけど、気に入らないだろうし。トラブルメーカー的なエノーラをやれやれって感じでサポートしてくるママの方がよっぽどヤバい人物だったり、お兄ちゃんは抜け目がないのにどこか抜け感があって、血は争えないファミリー感にも和む。延々蔑ろにされてる侯爵もウケる。

(日本の作品だったら彼に対して素直にならない上に他の女関係には厳しいエノーラが批判されただろうけど、侯爵はそれが嬉しいタイプなんだと思う…なんであんなのがいいのって言われてもいやそこがいいんだよって真顔で言い出すタイプだよあれは…)(破れ鍋に綴じ蓋カプいいよね…)

ミステリとしての複雑さを持ち出すなら軽い方かもしれないけど、そこのみを楽しむための作品というわけでもないので、気軽に見られるけどそこも手抜きしてないよ、というまとまりの良さがいい。主演の人はまだ実年齢18歳だけど制作にも関わっていて、それが功を奏してると思う。等身大の感性というのかな。自分の力で道を切り拓きたいという、青年の多くが持つ意欲を上手く使ってる。続編楽しみ!

ハリガン氏の電話 ★★★★☆(3.6)
スティーブン・キング原作、そして彼らしい題材と物語。オチのないふんわりした世にも奇妙な感じのホラーでありながら、最近トレンドになりつつある「いい加減ネット、やばくない?」ネタ。正直今の自分の感覚はネット社会を離れたくなっているので、非常に親近感のあるお話だった。そしてドナルド・サザーランドがマジで今にも死にそうなおじいちゃんになっていたことの方がショックというか、ホラーじみていた。もう87歳でいらっしゃるので当然と言えばそうなんだけど…

ぐでたま ~母をたずねてどんくらい~ ★★★★☆
ぐでたまについてはその名前と生卵のキャラってことしか知らない状態。それも別に好きとかいうわけではない。ただどうにも予告のしゃきぴよが可愛いので見てみたら、なんというかもう、しゃきぴよの可愛さが凄まじくてとんでもなかった。ぐでたまもかわいいけど、喋って動くフワフワ羽毛のしゃきぴよがたまらん。演じている方の演技も素晴らしくて、あの…手のひらサイズのぬいぐるみとかないんですか…? なんで実写化すんのにグッズ増やしてないの…? バカなの…? という状態。

ゴジラvsコング ★★★☆☆(3.2)
モンスターバースは大好きなんですが…なんかこう面白みがあんまり…。ゴジラ、コング、キングオブモンスターズまでの3作はすっきりした構成で、その分怪獣プロレスが際立つエキサイティングさがあったんだけど、今回は色々と無駄が多くて…。あくまでもモナーク主体でないとこれまでの3作からの繋がりも弱く、なぜコングさんが捕獲されてるのか、いつ、誰が、どうやって連れてきたのかも全く触れず、終いにゃゴジラvsコングどころかゴジラvs〇〇〇〇〇になっちゃってんじゃん! という。過去3作に比べて怪獣側の事情が全然ないのも問題なのでは。単に人間が引っ掻き回したせいで暴れてるだけの王とコングさんという、身も蓋もない内容だったなあと。あるいは他の作品を彷彿とさせる展開や演出が多くて、さらりと小ネタをブチ込みまくってたJVRに比べると雑な感じもして…。てか小栗はさ…いいのかあれで…。吹替えが酷いのも相変わらずで、カイル・チャンドラーに田中圭だけでも酷いのに、高校生に爆笑田中って。田中みな実もキャスティングされてるし、田中祭りがやりたかったのか? あとどうして毎度毎度ド低音巨漢の吹替えを尾上松也にやらすのか…

モンスターバース、1作目ギャレス監督は超絶センスで押し切り、2作目JVRはオタクフルパワーで押し切り、3作目に至ってはドハティ監督普通にガチオタでゴジラ×モスラまでブチ込んで押し切り、そのあとにこれはさすがに荷が重かったのかもしれんけど…怪獣クラブ新規会員募集中。

ピノキオ ★★★★☆ (3.8)
納得の賛否両論真っ二つ。ブルーフェアリーの件で揉めてるのかと思ったら、なるほどそう来たか、と。個人的には嫌いなアレンジではないけど、たぶんこれって「変わりたいと望むことを否定するな」という解釈で怒られそうだなあと。「ありの~ままの~」を有難がって熱狂した人々が言えたことじゃないはずだけど。でもデザインはかなり良くて、プレジャーアイランドの下品さとエンタメ性の塩梅がとてもよい。終盤のゼペットじいさんのツッコミが良かったw

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ ★★★☆☆(3.2)
映像や造形美やキャストの演技は素晴らしいが、翻案がどうにも…。長く温めていた翻案のようだけど、オチが結局上記ディズニーの実写版と変わらず、そこは図らずもディズニーに対して否定的な意見を持ったことのある監督としては良かったんだろうか…と勝手にモヤってもいる。双方がオチとして選んだ形は個人的には問題ないと思うけど、こちらの「オチにいたるまでの流れ」がちょっと合わなかった。

シー・ハルク ザ・アトーニー ★★★★☆
例によってまったく予備知識もなく期待もしておらず、ふーん、女版ハルクねえ、なんでいちいち男がオリジナルのキャラで女版を作らなきゃいかんのだろう…と思いつつ、まあ一応見ておかないと今後に響くかもしれないから…なんてテンションで見始めたけどものっっっっっそい面白かった! 主人公のジェンが大好きになった!

ここ2~3年のMCUは女性キャラが主人公の作品が多く、それを一部では批判されてるらしいんだけど、そういう風潮を読んでか読まずか、最終回までに華麗な嫌味を盛り込みつつ、この面倒くさい社会で生きる女性のしんどさと面白さとを軽やかに描いてるのさすがすぎる! 一応コメディなのでポップなテンションで物語は進むんだけど、何気に核心をついた上手いセリフやキャラクターが続々登場するので、まったく飽きない。

エンタメ情報なんかのコラムでも取り上げてたけど、「怒ることで怪力の超人に変身するハルク」になってしまった女性に、ハルクの先輩であるいとこが「怒りをコントロールしてハルクを制御する方法」を教えようとするんだけど、それに対して「あのねえ、女は生きてるだけで毎日怒りをコントロールしなきゃならないの。女ならそんなの簡単にできる」と言わせたの、本当にすごいと思う。名誉男性にもならず、ぎゃふんと言わせるでもなく、スーパーパワーで正義のヒーローになるでもなく。殴り殺すより「法に則って」カタつけよう。こういうところMCUほんと好き。

ザ・ウォッチャー ★★★★☆(3.6)
実話を元にしたホラー、サスペンス、スリラーで、元の事件が未解決の場合の選択肢は少ない。ドキュメンタリー並に事実を描いて未解決のまま終わらせるか(未解決になってしまったこと自体が題材)、新解釈による犯人あるいは顛末の創作か(if的なミステリ)、第三者視点による事件のトレース(事件自体の体感)などがよく見られるパターンだと思うけど、これはそのどれもが中途半端だった。個人的にはある程度犯人候補の提示や新解釈で事件を再構築して物語にしてほしいタイプなんだけど、そういうアプローチはなかった。サスペンスフルな演出はよかったけど、人間てコワイネーで済むような話でもなかったし、オカルトっぽさもあったし、カルトホラーの定番「伝統と清貧を重んじる信心深いおさげで白人のおばさん」は出てくるし、まとまりも感じず…。また、海外ドラマではあるあるなので仕方ないんだけど、メインの登場人物がものすごくキレやすくて、すぐ頭に血が上って軽率な行動に出たり、やらんでもいいことをやって窮地に陥るといういつものアレがたっぷりなので、またか~という飽きも早めに来る。

キャシアン・アンドー ★★★★☆(4.2)
主人公が5年後にどうなるか全て分かっている上で見る、その5年後に至るまでの物語。どうせ何度も使えないキャラなんだし、いわゆるスパイアクション的な、もっとポップなものを想像してたんだけど、とんでもなかった。マンダロリアンはじめSWのドラマシリーズはわりと楽しいものが多いから、また家族みんなで見られる系のになるのかと思ってたら、まさに今語られるべきクソ重いS1だった。というかS2は2年後でーす、っていう地味につらい長さで割と中途半端なところで終わってくれやがりまして、しかも5年間自由に使える時間があるのに、作中多分長くても1年くらいしか経過してない状態で、どうすんのよこの後…というハラハラ感は凄まじい。しかも他のシリーズと共通する登場人物がいるので、そこをどう処理するのか、しないのか、それも緊張感ある。

そもそもこのシリーズの元となった「ローグ・ワン」はスピンオフだと舐めてかかったファンをボロボロになるほど打ちのめし、特別な能力を持たない人々の中にあるシビアな「戦争」を描いたことで評価の高い映画。そのカラーをしっかり踏襲し、ひとりのアウトローな人間が時代に翻弄されているうちに大きな反乱の中に取り込まれていく様を、またさらにリアルに描いてる。そのリアルというのも、超能力者めいた騎士やぬいぐるみみたいな宇宙人が出てくるスターウォーズという世界を極限まで「人間社会」としてデザインし、人間が恐怖政治で圧政を強いていた時代を暗く冷たく描いている。実際この頃は人間による支配の時代で、フォースなんてものはおとぎ話の世界のものだと思っている人が多くなってきた頃なので(その辺はちょっと無理があるけど)、そういう意味でもリアル。多種多様な宇宙人が行き交っていた街は働く人間ばかりがしかめっ面で闊歩するだけの街になり、当然人間の中にも「負け組」がいて、暗い場所で鬱屈した思いを抱えている。あるいはただ生まれた星で独自の文化を築いて生きていただけなのに、突然現れた帝国軍に住処を乗っ取られ、長年続いた祭礼は監視下におかれる。とにかく細かく細かくリアルな世界が作られていて、視聴している自分の現実の物語なのかと思うほど、遠慮なく「反乱に至るまでの道」を描いてる。ディズニーという巨大な組織を嫌う人は多いけど、しかしこのところこうした物語には本当に遠慮がなくて、そういう尖り方を持っていられることはすごく評価できる。マーヴァが死を前にして語りかけたのは、フェリックスの人々なのか、あるいは…。

(特にアルダニの帝国将校のキャラクターは上手かったな~。正装を着るのにまごつく息子を母親が手伝っていると「おい、子供じゃないんだから自分で何とかさせろ! 俺のベルトがおかしいから見てくれ!」この台詞秀逸すぎる。こんなに端的に全てを内包した台詞よく思いつくよな…。しかもこの後に続くのが「太ったんじゃないんですか」「いいや違うベルトがおかしい」なのもすごすぎる)

中でも刑務所パートは名シーン揃いの至高の回となっていて、謂れなき罪に課せられた労役からの脱獄、逃亡はアツすぎた。サプライズキャストのアンディ・サーキスの演説はキャシアンが言わせたものとはいえ、さすがの迫力、説得力。またキャシアンを動乱の渦に引きずり込むルーセンがステラン・スカルスガルドのせいか何を言ってもやってもなんとなく信用出来ないさじ加減で、固く強い意志の元で反乱を企てているというのに、まだ隠してることがあるのではと思ってしまう。

一方で、のちに帝国に反旗を翻すリーダーとなり、最後まで生き残って新たな共和国を作るに至るモン・モスマの描き方もよかった。シャンドリラというレジェンズにしか細かな設定のない星の議員である彼女の世界も豪奢なようでいて重苦しくなり始めていて、特にひとり娘が誰に洗脳されたわけでもなく偏った教義に傾倒していくさまは見ているこちらの背筋を凍らせるほどの静かな恐怖で、彼女が今後どういう物語を経てあの「宣言」にたどり着くか、それも楽しみ。パドメやベイルさんに比べるとサブキャラ・脇役でしかなかった彼女は本当の意味で反乱同盟軍を率いた英雄のはずなので、それを改めて描いてくれるのはありがたい。物語はいつでもキャシアンやエズラやバッドバッチたちを主人公に選ぶけれど、彼女のような指導者が死なずにあの激動の数年間を生き抜いてくれなかったら帝国は倒れることはなかったので…

また、今回一番評価したいのは実は「都市・街のデザイン」と「民族のデザイン」で、このふたつがスター・ウォーズシリーズの中でも突出して秀でていて、特にメインの映画シリーズではSFらしい空想科学都市だったのに対して、本作では「現実のコルサント」とでもいうべき街並みと生活の場が表現されていて、特にシリルの実家には打ちのめされるほど感動した。あの空想科学都市には当然こういう「場所」があるべきであり、その空想科学とこちらの現実との融合が見事すぎて。撮影には現実の建物を使いつつ、「コルサントの一般人の世界」のデザインには舌を巻くばかりで…。かと思えば主人公が作中で立ち寄る場所には「民族」が当然いて、それらの造形も徹底して作り込まれていて、なのにその自然さが、もう褒める言葉がないんだけど、とにかくすごくて。

あとはルーセンの船ですか。最高すぎて泣きそうだった。あんなかっこいいもの隠してやがったのか…というかあれを思いついた人天才。

One way out! One way out! 二年後にもう一度この世界に戻れますように。