Luces.

作中地域検証

確定までまとまらなかったのでネタメモに放置になっていた「神奈川4校意外と近いかもしれない検証」です。今後新たに設定やモデルが付加されたら無意味になる検証ですが、原作コミックス32巻+黒板の情報だけを元にした場合、どこまで許容範囲かということを絞り込んでいます。

アニメ、劇場版、井上先生が関与していない書籍、裏設定や噂などの情報は含みません。

はじめに

神奈川、実は面積自体は日本でもかなり小さい方に入ります。なんと下から数えて5番目。隣接する隣の東京はもっと小さいのですが、そこと合わせて人口が2300万人もいます。千葉と埼玉を合わせたら3700万人で、日本の総人口の約1/4がこの狭い範囲に集中していることになります。

そんな状況なので、学校もそれなりの数があることになります。しかも、連載開始年なら今よりも未成年が多かったはずなので、それだけ学校も多かったはず。とすると、湘北・陵南・翔陽・海南の4校がみんな湘南地域に集中しているのは不自然ではないか、と考えてきました。

なおかつ神奈川県というのは横浜市と川崎市だけで総人口の半分以上を抱えています(横浜372万、川崎147万、神奈川905万)。県予選トーナメントにもその割合が反映されるのが普通だよなあ、と。

しかし湘北と陵南と海南は「海が遠くない」描写が非常に多い。ので、当サイトでは海に関わるシーンがない翔陽だけ引き離し、個人的な趣味で横浜市の東急東横線沿線にある学校という独自の設定をつけていました(それを具体的に書いたことはないですが)。

(湘南地域とは、おおむね相模湾に面した市町村のことを指します。細かい区分けは個人の価値観によりますが、だいたいこのピンクの周辺であることが多いです。めちゃくちゃ狭い。そして神奈川の人口密集地を完全に外れている)

が、もしかして翔陽もそんなに遠くない…? と思って気になった要素を書き出したはいいけど、具体的な位置関係や確実な描写が少ないので、翔陽の位置に関しては結果が出ませんでした。が、湘北と海南が「遠くない範囲」にまとめられそうな感じになったので、そこを中心に書き出してみました。

基準となる場所は作中によく出てくる「大きな街」

それが全部同じ街だとはどこにも書いてないですが、これを同じ場所として考えると、みんなそこそこご近所さんになれるという仮説です。他校を絡める時に「遠くない」描写としても、それを否定する要素がないです。

湘北関係

  • ハルコさんの行動範囲
  • 「近いから」進学の流川、アヤコさんも同中のため同条件
  • 木暮は電車通学
  • 清田と流川が中学時代に接点

この情報を基準にします。

よく出てくる街が同じなのでは説

チエコスポーツ

チエコスポーツはハルコさんが連れて行く

長谷川が持っている袋がチエコスポーツ

長谷川が遭遇したのは仲間と遊んでる三井
(チエコスポーツが複数支店の可能性はある)

あの街は赤木家と三井の行動範囲内

桜木軍団パチンコ

この街がどれだけ大きくてもパチ屋のために遠方から遠征するほどではないはず

午後から練習だったから短時間の暇潰しのつもりで来た
(やはり遠くない場所と考えられる)

あの街は和光中5人の家と湘北から遠くない

愛知に向かう牧と清田

牧が徒歩で移動していたことから海南の寮もしくは牧の自宅がこの街から遠くない
(してもバス移動、あるいは家族の送り、駐輪場からの徒歩移動など)

清田がそれを徒歩で追いかけている

清田もあの街と自宅は遠くない
(清田は犬の散歩+中学で流川と接点=県内に実家自宅確定)

あの街と湘北と富中

パチンコの件から、あの街は湘北から遠くない距離

流川は湘北がチャリ圏内(進学理由:近かったから)

同様に富が丘中学は流川のチャリ徒歩圏内

富中もあの街から遠くない

バスケットゴールのある公園

ハルコさんと練習する桜木

流川がやって来る→いつも使っているそこそこ近いところ

チャリによるロードワークを兼ねていても片道数時間の距離ではない
(片道数時間かけて小さな公園だとしたら、距離を理由に湘北に進学しない)

あの公園は流川の生活圏内=湘北と遠くない

桜木とハルコさんもわざわざ長時間かけて来るような場所ではない

桜木とハルコさんもあの公園から遠くない

桜木とハルコさんも湘北から遠くない地域住み

ということであの大きな街を中心に考えると

「桜木軍団の生活圏内」
「牧の現自宅から遠くない」
「清田の実家自宅から遠くない」
「ハルコさんがふらりと遊びに来る」
「三井が遊んでいる」
「長谷川がチエコスポーツに来る」

清田の自宅がこの街から遠くないとすれば、湘北とも遠くないことになる

湘北と海南は遠くない

桜木が江ノ電使ってる以上は陵南もそれほど遠くない

というわけでここで湘北海南地域がまとまる。

さらに、神のチャリ描写はよく「チャリ通=海南から近い自宅組」にされますが、それを合わせれば神もこの「湘北海南地域住み」に出来る。事実、神と同中設定の福田は仙道のように遠方からのスカウトエピソードもないので実家住まいの可能性が高く、それが私服で桜木と遭遇している以上、桜木と福田はそれほど遠くない地域に住んでいる可能性が高く、従って神も桜木の自宅と遠くない地域に住んでいると考えても問題なさそう。

なのでひとまずこの湘北海南地域に、作中現在住んでいると設定できるのは

可能性高

桜木軍団
流川
アヤコ
赤木兄妹
藤井
清田


福田

可能性アリ

木暮
三井
青田
鉄男ら三井ヤンキー仲間
長谷川(中学が県内のため寮生活が若干不自然なので可能性アリで)

ということになり、作中の描写からこの範囲があの大きな街が共通の生活基盤でもおかしくない人々ということになります。なので、偶然街ですれ違っても不自然ではないとか実は共通の知り合いが存在していたとか、そういう展開を否定する要素がないキャラクター群になります。

こうなると「和光中、北村中、四中、武石中、梅園中、清田の中学もごく遠いというわけではない」でもおかしくはなさそう。その他の人々に関しては描写がないを理由に混ぜていません。

頻出している「遠くない」は、県の端から端くらいの距離感ではないという意味です。市町村は異なるが隣接しているとか、同鉄道沿線地域とか、その程度の範囲を指します。実際神奈川は端から端まで沿岸部を通るルートなら1時間位で移動できてしまうので。(ムサコ⇔小田原測定)

で、あの大きな街が同じ街と仮定して、をもう少し

北村中と四中

あの街はハルコさんが三井復帰後に訪れていた

その後湘北へ差し入れに行く

やはり湘北から遠い街ではない

自宅からも遠くない

現在の住まいはやはり湘北海南エリア

木暮は電車通学

北村中校区は電車通学の距離で、ある程度離れている

そこを踏まえて仮説

ハルコさんは中1から四中、兄は北村中在籍中に引っ越したが転校しなかった。(例えば兄中2・妹小6の時点で引っ越しが決まり、兄は部活の都合上北村中に残り、妹は1年から四中へ)

もし藤井さんが北村中だったとすると、転校したハルコさんとどうしても同じ高校に行きたい理由がないと湘北は選ばない(電車通学の距離、ヤンキーが多い環境)ので、四中でずっと一緒のまま湘北に進学したと考える。(人見知りをするから親友と同じ学校に行きたいと考えたとも取れるが、そんな気弱な女の子が桜木に感動しましたなんて怖くて言えない)

北村中はある程度距離があるが、四中は湘北から遠くないかもしれない

もうひとつ。

勉強合宿、23時にはいた木暮が3時になるといない→自宅が遠い可能性(深夜に帰りづらい距離)

木暮が「もう用がない」で帰ったのなら、アヤコさんと三井が残る理由がない
(アヤコさんに3年生は教えられない・赤木は桜木で手一杯)
(宮城のためにアヤコさん残留なら、三井のために木暮も残らないとおかしい)
(三井がひとりで勉強できるから帰ったのなら三井も残る必要がない)
(ハルコさんがいるからという点なら親と兄がいるので気にする必要がない)

または木暮だけすごく厳しい家、あるいは本人が潔癖症
(厳しい家なら23時も微妙な時間)

木暮は終電まで、アヤコさんは帰ろうと思えば帰れる距離という可能性

アヤコさんは流川とほぼ同条件の地域に住むので、アヤコさんも湘北が近い

つまりアヤコさんが赤木家からそう遠くないのであれば、赤木家も湘北からは遠くない場所にある

さらに

朝、桜木とハルコさんが偶然行き会うなど(桜木のストーキングでない限り)赤木家と桜木の自宅は遠くない可能性もある。

とはいえ

勉強合宿はちょっと不自然なところもあって、本気で追試をクリアさせたかったら、「赤木兄妹と桜木」「アヤコと宮城と流川」「木暮と三井」に分けるのがベストだと思うんですよ。

1番手がかかる桜木は赤木兄妹ふたりがかり、自宅が近いアヤコと流川でそこにアヤコの言うことなら何でも聞く宮城を入れ、3年生同士で話が早い木暮と三井を組ませる。この場合アヤコ班が場所や男女比の問題があるので、そこがやむなく赤木家に混ざることになる、というのは分かるんだけど、なのでやっぱりあの勉強会に木暮と三井が混ざってるのが不自然な気はする。

赤木兄の部屋で桜木は兄妹サンド、赤木家リビングで宮城と流川、木暮と三井は例えば木暮が自宅に帰らなきゃならない事情でもあるなら木暮の都合のいい場所で…と分けないと、何が不自然って三井はみんなで勉強しなくてもひとりでなんとかなることになるから。

まあそこは「ひとりだとやる気が出なくてやらないからみんなと一緒の方がいい」という本人口が裂けても言いそうにない理由なら辻褄は合う。これを過去と黒板に当てはめると、前はバカじゃなかったし今でもバカじゃないけど勉強する習慣がなくなってしまっただけという可能性を否定する要素がなくなる。赤点実績と3バカキャラのイメージが強いけど、こうした描写を踏まえると三井は本来学業面において平均ないしはそれ以上の成績を取れる人物に創作するのは問題なさそうな気がします。むしろやる気以外の点で学業不振だと辻褄が合わなくなるのかも。

実家と寮

というこじつけを元に考えると、キャラクターの住環境はある程度可能性が絞り込まれてきます。

湘北

全員実家。かなり無理があるけど、実家を出てのひとり暮らしの可能性を考えられるのは三井のみ(勉強会の電話の件をクリアできれば)。桜木に関しては別の理由で独居の可能性があるので除外。あるいは桜木軍団の誰かが独居ということはあっても、どちらにせよ実家に相当する家は湘北海南地域から遠くない。

海南

清田と神は県内実家確定。逆にこのふたりを寮に入れるためには県内に自宅があるのに寮に入る理由が必要になる。牧はコミックス上の描写だけなら、実家、寮、ひとり暮らしが可能。

陵南

福田は神との関係上、県内実家の可能性がかなり高い

翔陽

長谷川のみ少なくとも中学までは県内実家確定。長谷川が寮かひとり暮らしになるためには、中学3年の県大会以降に実家が引っ越しをし、神奈川県内にある翔陽に通えない距離になってしまったなどの理由が必要な上に、実家が遠い翔陽にどうしても入りたいという動機が必要になる。

…という、「大きな街が全て同じという前提の仮説」であり「否定する要素がない」というだけの検証でした。SDは部活外のシーンが少ないので色々余白がある反面、公式設定が少なくて捏造を挟まないとならなかったりするのは心苦しいですね…。

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